当教室では英語習得のためのカリキュラムを中高一貫して実施しています。

中学課程では、教科書(NEW HRIZON)3冊の本文すべてを理解し、覚えることを目標にしています。
そのために、「積み上げ法」と呼ぶ、独自開発のメソッドを用いています。
今回は中学英語で実施している積み上げ口述練習 Building-Up Practiceについてご紹介します。

If A.I. can translate foreign languages, why do we need to study English? ・・・
もし人工知能(A.I.)が外国語を翻訳できるとしたなら、私たちはなぜ英語を勉強する必要があるのでしょうか。

これは中学2年春の段階で学習する教科書本文(New Horizon2 Unit3) の1文です。
現行の教科書は、かつてないほど高レベルな内容となっており、2年生のこの段階で If節を用いた長めの文が登場します。

「積み上げ法」では、こういった長い文でも、まず、その『構造』をしっかり理解することを主眼としています。
中学2年生にとっては負担になりそうな①の文であっても、次の短い簡単な2つの文が組み合わされて
出来ています。

(1) A.I. can translate 「A.I.は翻訳することができる。」
(2) we need      「私たちは必要とする。」

この短い文であれば、(予め単語さえ教えてあげれば)中学生でも、日本語を見ながら英語にして口に出してみることができると思います。

積み上げ法は、例えば (1),(2) のような 主語+動詞 の短い文を起点(アプローチ①)として、、これに文の要素を肉付けしながら、頭の中で本文を完成させる練習法を言います。

アプローチ①A.I. can translate
アプローチ② If AI can translate,
アプローチ③ If AI can translate foreign languages,
アプローチ④ If AI can translate foreign languages, we need ・・・・
アプローチ⑤ If AI can translate foreign languages, we need to study English
アプローチ⑥ If AI can translate foreign languages, Do we need to study English?
アプローチ⑦ If AI can translate foreign languages, why do we need to study English?

これらのアプローチ文をまず授業で英作文した後、家庭学習でPCを使って口述練習します。

その際、私が生徒に注意することは「英文を暗記するのではない頭の中で組み立てる(英作文)をする事」ということです。

練習を繰り返すことで、次のような効果が期待できます。

1. 文法用語を知らずとも英文法のルールを理解するようになる事。
2. 同様に文の構造を理解するようになる事
3. 暗記を強いていないにもかかわらず、英文の短期的暗記力が身に着く事

以上、中学英語で実施している Building-up Practiceについて簡単に説明いたしました。